恐れは消さなくていい
—恐れを抱きしめながら人生を進むということ—
こんにちは。
「潜在意識を変えればうまくいく」のさちです。
YouTubeやブログを通して、潜在意識や心の仕組みについて発信していますが、よくいただく質問があります。
それは、
「新しいことに挑戦したいのですが、怖くてたまりません。どうしたら恐怖をなくすことができますか?」
というものです。
この質問に対して、私はいつも少し意外な答えをお伝えしています。
恐怖はなくなりません。
今日はこの「恐れとの付き合い方」について、少し深くお話ししてみたいと思います。
目次
私たちのエゴのデフォルトは恐れ
私たちは普段、自分では気づいていませんが、実は1日の中でたくさんの恐れを感じています。
未来への不安
人間関係の心配
お金の問題
健康の問題
そしてもう一つ、深いところにあるのが罪悪感です。
スピリチュアルな教えの中では、エゴの基本的な感情は
-
恐れ
-
罪悪感
だと言われています。
私たちは朝起きた瞬間から、実はこの感覚をどこかで抱えながら生きています。
だからこそ、その恐れを何とかしたくて、私たちはいろいろなことをします。
私たちは恐れから逃げようとしている
恐れを感じると、人はそれを見ないようにします。
例えば、
スマホをずっと見てしまったり
ネットサーフィンをしたり
誰かの噂話をしたり
誰かを批判したり
そうやって外側の世界に意識を向けて、自分の内側にある恐れを感じないようにしてしまいます。
または、問題を解決することで安心しようとします。
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お金の問題を解決すれば安心できる
-
人間関係がうまくいけば安心できる
-
健康になれば安心できる
そう思って、私たちは問題解決に一生懸命になります。
もちろん問題を解決すること自体は悪いことではありません。
でも実は、どんな問題を解決しても、また次の問題が出てくることがあります。
なぜなら、恐れの根本は外側ではなく、内側の意識の状態だからです。
魂の私たちのデフォルトは喜び
本当の私たち、つまり魂の私たちの状態はどうでしょうか。
魂のデフォルトは
喜びと平和
だと言われています。
では、どうすればそこにつながれるのでしょうか。
それは、とてもシンプルです。
今この瞬間に戻ること。
恐れはいつも、
-
過去の後悔
-
未来の不安
から生まれます。
でも今この瞬間に意識を向けているとき、私たちは自然と穏やかな状態になります。
呼吸を感じているとき
空を見上げているとき
静かに座っているとき
そこには恐れはありません。
ただ、私たちは思考するのがとても好きなので、すぐに未来や過去を考え始めてしまいます。
するとまた恐れが出てきます。
でもそれでいいのです。
また今に戻ればいいのです。
それを何度も繰り返していくうちに、少しずつ心は静かになっていきます。
簡単に「今に戻る」方法
とはいえ、「今に戻る」と言われても、最初は少し難しく感じるかもしれません。
そんなときは、とてもシンプルなことから始めてみてください。
たとえば、
・ゆっくりと呼吸を感じる
・足の裏の感覚に意識を向ける
・外の空気を感じる
・空や雲をぼんやり眺める
ほんの1分でも、意識が「今」に戻ると、
頭の中でぐるぐる回っていた思考が少し静かになります。
すると不思議なことに、
さっきまで大きく感じていた恐れが、少し小さく感じられることがあります。
実はこのような**“心の切り替えのコツ”**は、私が最近出版した『1分心ストレイッチ』でも詳しく紹介しています。
本では、たった1分で気持ちを切り替えられる方法や、恐れや不安に振り回されずに進むための実践法を具体的にお伝えしています。
ニュージーランドでの体験
以前、ニュージーランドに行ったときのことです。
せっかく自然が豊かな国に来たのだから、何かアクティビティをしたいと思いました。
そこで思いついたのが
スカイダイビング
でした。
でも当然、怖いですよね。
スカイダイビングの窓口に行っては、やっぱりやめようと思って帰る。
次の日にまた行って、やっぱりやめる。
それを何日も繰り返しました。
そんなある日、窓口の近くに貼ってあったポスターが目に入りました。
そこに書いてあった言葉が
「恐れを抱きしめろ」
だったのです。
恐れは抱きしめるもの
その言葉を見たとき、私はハッとしました。
それまで私はずっと、
恐れをなくしたい
恐れから逃げたい
恐れを感じないようにしたい
そう思って生きてきました。
でもそのポスターは、まったく逆のことを言っていました。
恐れは抱きしめるもの。
恐れはなくならない。
だったら逃げるのではなく、抱きしめればいい。
そう思った瞬間、私は申し込みをしていました。
一番怖いのは「やる前」
実際にスカイダイビングをしてみて思ったことがあります。
それは
一番怖かったのは申し込む瞬間だった
ということです。
申し込んでしまえば、あとは流れに乗るだけでした。
バスが迎えに来て
飛行機に乗って
インストラクターに固定されて
気づいたら空を飛んでいました。
しかもスカイダイビングは、自分でジャンプするわけではありません。
インストラクターがすべてやってくれます。
だから実際には、思っていたほど怖くありませんでした。
むしろ景色がとても綺麗で、貴重な体験になりました。
恐れはポケットに入れて進めばいい
この体験から私は思いました。
恐れをなくそうとしなくていい。
恐れはポケットに入れて進めばいい。
恐れを完全に消してから行動しようとすると、私たちは何もできなくなってしまいます。
でも恐れがあっても進むことはできます。
むしろ多くの場合、
「やる前」が一番怖いのです。
そして体験してみると、
「あれ?思っていたほど怖くなかった」
ということがよくあります。
後から振り返ると、人生の中で印象に残っている出来事の多くは、
少し勇気を出した瞬間の先にあります。
新しい場所に行ったとき。
新しい人と出会ったとき。
やったことのないことに挑戦したとき。
そのほとんどは、最初に少しだけ恐れがありました。
でも、その一歩を踏み出したからこそ、
今まで見たことのない景色を見ることができました。
もしかすると、恐れは私たちを止めるものではなく、
「その先に何か大切なものがあるよ」と教えてくれるサインなのかもしれません。
恐れを抱きしめて進む人生
私たちは思考を使う限り、恐れから完全に離れることはできません。
だからこそ、
恐れをなくすことを目標にするのではなく
恐れと一緒に生きていくこと
それが大切なのかもしれません。
恐れを抱きしめながら
恐れをポケットに入れながら
それでも希望を持って進んでいく。
その先には、きっと新しい景色が待っています。
最後に
もし今、あなたが何かに挑戦しようとして怖くなっているなら、
恐れがなくなるまで待たなくて大丈夫です。
恐れは消さなくていい。
抱きしめてください。
そしてそのまま、一歩進んでみてください。
恐れの向こうには、あなたがまだ見たことのない世界が広がっています。






