新しい女性の生き方を考えてみるー 私の罪悪感の裏側にあったもの

先日、母への罪悪感についての私の思いを書きました。

母を喜ばせたい、という思いは、
私の中にものすごく強くあるのですが、
その理由の一つに、姉の存在もあるなと思います。

そしてもう一つあるのは、女性であることの難しさ。

今日はそのことについて書いてみたいと思います。

私たちが出会った、究極の4姉妹

まだ20代の頃、姉と海外旅行をしていた時のこと。
現地で申し込んだツアーで一緒になった、4姉妹とその家族、そして4姉妹のお母さんという団体客がいた。
4姉妹は、カナダに住むインド系の方々で、
それぞれが結婚をして旦那さんもいて、子どももいるという、ビッグファミリー。

ツアーのバスは、右側が二人席、左側が一人席、最後列が一列4席になっていて、
バスに乗り込むと、
お母さんは後ろの席に、孫に囲まれて座り、
姉妹たちは、二人席をそれぞれ一人ずつ陣取り、
一人席に旦那さんたちが、一人ずつちょこんと座っている。

私たちはその姉妹たちの一番前の二人席に座り、このビッグファミリーの様子が気になっていた。

しばらくすると、おやつタイム。
姉妹たちは、その大柄な体にふさわしく、
もりもりとおやつを食べている。
旦那さんたちはあまり交流することもなく、静かに座っている。
姉妹たちはそのうち、私たちにも興味を持ち出し、おやつをくれたり、
おしゃべりを始めたりとフレンドリー。

ツアー先のランチもご一緒することになり、
彼女たちとすっかり仲良しになった私たち。

姉は、この姉妹たちを見て、
目を輝かせながら、
「私たちも絶対こうなろう!!」と決意していた。

姉からすると、静かに従う旦那さんたちは理想的なはず。
さらに、母親を中心に、姉妹たちがずっと繋がっていることも、姉にとっては理想的。

姉はことあるごとに、
この姉妹のことを思い出し、ああいう風になりたいね、とよく言っていた。

私がそうなりたかったかどうかはよくわからない。
姉に関しては、言われたままに、「そうだね」と言ってしまう癖が私にはあるから。

とにかく、
女性が男性に対してパワーを持っていて、
女性たちの母親が中心にあったことは、姉にとっての憧れだったのかもしれない。

自由に生きる女性が直面する苦悩

そんな風に、母を大事にしたいと思っている姉だったけれど、
姉自身が、今はカナダにいる。

もしも姉が、日本にいて、両親のそばにいてくれたら
私はもっと安心して、どこにでも行けたような気がする。

姉妹は、結婚すると一緒にはいられなくなるし、
それぞれの旦那さんの都合で、人生も変わっていく。

私はどこかで、
姉も喜ぶから、両親のそばにいようと思ったような気もする。

本当は、私よりも母と仲がいい感じがする姉が一緒にいるほうが、
二人にとっては幸せかもしれないけれど、
私も少しは役に立ちたいから、、、そんな思いかもしれない。

でもあの4姉妹の存在は、
私の中にも強烈に残っている。

実際にあの家族が、本当に女性の立場が高い関係性にあったのかはわからない。
インド系の家族で、男性のほうが立場が低いって不思議だもの。

でももしかしたら、彼女たちのお父さんが大きな会社とか持ってて、
それを旦那たちが引き継ぐ形で社会的地位を与えられているのなら、
社長の娘である、姉妹たちに頭が上がらないのかもしれない。
想像だけどね。

何にしても、旦那さんたちは、
4姉妹が住んでいるそばで、みんな仕事をしていて、
ビッグファミリーは、かなりお金持ちであることは間違いない。

姉が望んでいたことではあるけれど、
私もどこかで、
彼女たちが羨ましいと思っていたかもしれない。

確かに、女性が男性よりも立場が上で、
母親を大切にしながら、そばにいられたら、最高だもの。

でも決定的に違うのは、
私たちの父親が、娘たちの夫が働ける会社を持っているわけでもないし(実際にはわからない想像ですが)、
夫たちがやりたい仕事が、そういう仕事ってわけではないこと。
さらに言えば、私たち姉妹が、自分たちがやりたいことをやり続けているということ。

置かれた状況も立場も違うから、
同じことはできないし、姉はカナダだし、結局私もフランスに来てしまったし。

でも、あの4姉妹は、まだどこかで私を縛っている。

女性が自由に生きることができる時代になったから

私たちと4姉妹の大きな違いは、
もしかしたら、4姉妹が「親から離れることができない」状態にあったことかもしれない。
あるいは、「好きなことを好きな場所でする」ということが許されてきた私たちと違い、
彼女たちの中には、そんな考えがないのかもしれない。

実際に私たちは、いろんな葛藤はあったにせよ、
海外に住んでいる。

親から離れられない4姉妹が、結婚した相手たちと一緒に過ごす日があったからと言って、
4姉妹がそれぞれの夫とその家族を思っていないわけでもない。

あのとき、私たちが出会った4姉妹は、
親を中心に、4姉妹が団結して、男性を下にひく楽しそうな女性たちだった。

姉の目に映ったように、
男性たちが、まるで家来のように、いうことを聞いてくれて、
お金を持っていたら最高かもしれない。

でもそれはあくまでも、
女性が、「自分の人生」を中心にしていないからこそ、可能なのでは?


もしも4姉妹の誰かが、

自分がやりたいことのために、どこか違う国に住みたいと思っていたとしたら、
彼女が羨ましいと思うのは、私たちのほうなのかもしれない。

私たちは欲張りだ。

女性としての地位も欲しい。
自由に生きたい。
そして、自分の親だけは大切にしたい。

少し前の時代では、
女性は結婚したら、嫁ぎ先に人生を捧げるようなところがあり、
決して女性の親家族が中心になることなんて、なかったのだから。

女性たちが自由に生きられるようになったからこそ、
持てるようになった苦悩かもしれない。

どっちも取れない。
でもどっちも取りたい。

 

男性への復讐だったりして

2019年から2020年にかけて、
私は「女性を癒す」ことをテーマにしていた。

私たちが、自由に生きられるようになるまでに、
たくさんの女性たちが、女性の権利のために闘ってくれていた。
歴史的には、たくさんの女性たちが、自分の人生を人に捧げることが当たり前で、
自分のために生きることなんて、できないまま生きていた。

あの4姉妹を思い出し、
姉がどこかで、
女尊男卑を願っているように思えたのは、
私たちの復讐心なのかもしれない。

今もまだ、日本は男尊女卑が強い傾向にあると思うし、
女性は結婚して子どもを持ったら、
キャリアを諦めなくてはいけない時期もあったり、
かと言って、女性である以上、母親になったなら、母親もちゃんと味わいたくなってしまうと、
葛藤が続く。
実際に私もそう。

子どもがいない友人たちが、変わらずきれいな服を着て
仕事で活躍しているのを見ると、
なんだか置いてきぼりにあった感じがしてしまう。

でも、娘がいなかったらいいなんて思いもしない。
娘という宝物を手放す気になんてなれない。

仕事ばかりになると、
娘と過ごしたい気持ちもあるし、
この大変だけれど穏やかな笑いの世界にいたい気持ちが強くなってしまう。

女性が女性であることを超えるためには、
私たちに創造的な解決策が必要なんだ。

女性のために闘ってくれていきた先輩たちから
引き継いだバトン。
私たちは、自分の願いを表現しながら、女性であることも同時に
楽しみたいし、自分の親も大切にし続けたい。

海外にいると、すぐに親のところには飛んでいけないし、
介護となると、しばらくの間、自分の家族から離れることも必要になるかもしれない。

これから私自身もどうなるのか、全くわからないけれど、
でも、親にコントロールされる形ではなく、
自分の願いを中心に起きつつ、家族を大切にしていきたい。

 

創造的な答えを見つけるためには、
今私が「想像できること」を超えなくてはならない。

だから、
私自身が、
これからの女性たちの生き方の様々なサンプルの一つになれるように、
女性たちが、
「女性」という古い役割に縛られることなく、
男性たちが
今までの「男性の役割」を固持する必要がなくなるように、
もっともっと、
いろんなあり方を提案できればいいなと思う。

まだ、答えは出ていないけれど、
私も自分の生き方を探りながら、今まで女性のために頑張ってくれた先輩たちに
続きたいなと思います。
まとまりのない記事になりましたが、お読みくださりありがとうございました。

 

 

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